文・藤野太一 Text/FUJINO Taichi

- 堀江
- 西埜さん、ついにエキシージを買われたそうじゃないですか!
- 西埜
- そうなんですよ。お話を聞いてフェラーリF355を探していたら、たまたま石川県にあるショップでエキシージを見つけてしまったんです。それも最初に欲しかったグリーンのカラーリングが。在庫の確認の連絡をしたらまだ売れていないということですぐに見に行くことにしました。そのショールームでのインパクトある存在感にやられたという感じでしょうか。さまざまな誘惑、邪念、ローンの不安を振り切り、初志に戻って購入しました(笑)。
- 堀江
- 石川県まで行ったんですか?
- 西埜
- そうなんです(笑)。飛行機に乗っていきました。実はこのショップ、北陸で唯一のロータス正規代理店なので、それだけでも安心材料ですが、社長さんは元レーサーということもあり、スポーツカーに純粋で熱く、納車までかなり念入りにメンテをしていただいたので、今はトラブルの不安もまったくなく楽しく乗っています。
- 堀江
- ほう。
- 西埜
- このクルマは、オーナーの皆さんのご意見どおり、前向きに速く走る以外は基本的に苦手です。それでも堀江さんがおっしゃっていたように、バイク感覚で乗れ、覚悟をしてしまえば雨も凌げるし、音楽も聞けるので想像していたよりは快適です。驚いたのは、6速での加速です。蛇足的に付いているのかと思っていたのですが、アクセルを踏んだ分だけ加速します。すべてのギアでその感覚を持っているので、コーナリング性能を含め、路面、クルマ、ドライバーの一体感を楽しめるクルマだと思います。カートに近いかもしれません。
- 堀江
- それは実にロータスらしい。
- 西埜
- 現在は、クルマのポテンシャルに自分のテクニックがまったく及んでいないので、近いうちにレーシングスクールにでも通おうかと思っています。
- 堀江
- どんどん広がっていきますね。楽しんでください。