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安全性と実用性を高次元で融合させたコンパクトカー。中低速トルク重視のエンジンによる扱いやすさも魅力
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フォルクスワーゲン ポロ モデル概要

ドイツ 生産期間:1996~2002年
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フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロ フロントスタイル フォルクスワーゲン ポロ リアスタイル

登場から20年以上を経てようやく日本に導入開始

 ポロはフォルクスワーゲンのラインナップの中で、ゴルフの一つ下のクラスに位置するクルマ。初代の登場は1975年と、ゴルフIの翌年にはすでに本国デビューを果たしている。しかしポロが日本に導入されたのは、1996年になってからのこと。初代から数えて4世代目となるこのモデルから、ようやく正規輸入が開始された。「コンパクトカーのスタンダード」と言われたゴルフがプレミアム路線にシフトし、ボディサイズも3ナンバー登録となるまでに拡大した結果、ポロも連動して寸法を拡大。ゴルフIとほぼ同じサイズにまで成長しており、オールドファンからは「今のゴルフ以上にゴルフらしい」との評価を受けている。
  2000年には、全部品の約60%を刷新する大がかりなモデルチェンジを実施。日本ではマイナーチェンジの扱いだが、ヨーロッパではこのモデルは「ポロV」に位置づけられている。

フォルクスワーゲン ポロのメカニズム

SOHCエンジンは後期型よりDOHCに
 ポロのメカニズムは、ベーシックカーの定石を押さえた質実剛健なものばかりだ。日本導入当初のエンジンは、1.6Lガソリン4気筒SOHCの1機種のみ。低速トルク型で極めて実用的なエンジンだった。2000年モデルからは、エンジンを一新。ベーシックグレードには1.4LのDOHC16バルブエンジンが採用されている。排気量の縮小を効率向上で補ったこのエンジンは、ポロを活発に走らせるには十分だった。一方、1.6LもDOHC化されたうえ、可変バルブタイミング機構も装備。5MTと組み合わせ、GTI専用のエンジンとなった。
  フロントサスペンションにストラット式、リアサスペンションにツイストビーム式を使用するのはコンパクトカーの常道だ。リアブレーキは、GTIがディスクとなる以外はドラム式だったが、軽量なポロにしてみれば制動能力は十分。なお、ABSは全車に標準装備されていた。
フォルクスワーゲン ポロ エアバッグシステム ←デュアルエアバッグは全車標準装備。また衝突時に最大150mmまで収縮するステアリングコラムも採用する

フォルクスワーゲン ポロのインテリア&エクステリア

奇をてらうことのない骨太なイメージの内外装
 小さいながら塊感のあるフォルムや、Bピラーをボディ同色として骨太感を強調する手法。さらに、太いCピラーでハッチゲート回りの剛性を確保する設計などは、すべてゴルフIVと共通するものだ。水平基調のラインでまとめられたフロントマスクは好き嫌いが分かれにくく、年齢・性別を問わず、誰が乗っていても違和感がない。しかし一方で、電動キャンバストップをもつオープンエアという個性的なグレードも用意されていた。
  インパネも外観同様、骨太なデザインを採用。センタークラスターの最上部には、2DINサイズのオーディオスペースがあり、ビルトイン式の市販カーナビがきれいに収まる。シートの配色には、座面や背もたれの中央部分で色を切り替えた仕様もあり、質実剛健な中にオシャレな感覚をのぞかせる。シートのリクライニングはダイヤル式で微調整が可能な半面、一気に倒すことはできない。
フォルクスワーゲン ポロ フロントシート ←運転席、助手席共にシートベルトの高さを調整可能。なお、全グレードにチルト式ステアリングも採用した
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徹底研究-フォルクスワーゲン ポロ

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