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■ポルシェ 924 モデル概要 |
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トランスアクスルを採用した ポルシェ初のFRクーペ |
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ポルシェとしては初めてFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用した、2+2クーペ。デビュー当初は2L直4SOHCエンジンを搭載していたが、後に2Lターボや2.5Lエンジンも用意された。トランスミッションを車体後方に配置して、重量配分の最適化を図るトランスアクスルの採用も大きな特徴だ。 |
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■ポルシェ 924 バイヤーズガイド |
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中古車市場では非常に希少 見つけ次第、即候補に |
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とにかくUカー市場では見つけにくいモデルのため、希少価値を求める人にこそオススメできるモデルと言えるだろう。流通台数が少なく、年式が古いため、中古車の程度や状態に選択の余地はないが、探している人は、見つけたら即購入の候補にしたい。 |
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■ポルシェ 924 モデル変遷 |
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1976年 FRレイアウトを採用した 914の後継モデルとして登場 |
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ミッドシップ2シーターであった914が、期待されたほど販売台数を伸ばせなかったことから、後継となる924ではユーティリティを重視してポルシェ初のFRレイアウトを採用。ボディタイプは2+2クーペとなった。パワーユニットは、アウディ100のOHVエンジンをSOHC化した2L直列4気筒エンジンを搭載。デビュー当初は4MTのトランスミッションが組み合わされたほか、1977年からは3ATも追加された。外観は、大きく傾斜したボンネットやリトラクタブルヘッドライト、丸みを帯びたリアゲートなどのデザインが特徴で、そのローフォルムなスタイルは後の944や968にも受け継がれた。 |
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1980年 ターボエンジン搭載の 924ターボが登場 |
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デビューから4年、924の高性能バージョンである924ターボが登場。パワーユニットは、924に搭載されていた2L直列4気筒SOHCエンジンをターボ化したもの。最高出力はヨーロッパ仕様で170ps、国内仕様で150psを発生するなど、従来の自然吸気エンジンよりも50ps以上の出力アップを実現している。最高速度は225km/h、0~100mの加速はわずか7.8秒に達した。また、ホイールは15インチに拡大。同時にトランスミッションは5MTが組み合わされるなど、それまでのNAエンジン搭載モデルよりも、さらに走りが楽しめる設定だった。 |
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1986年 これまでの2Lを廃止 排気量を2.5Lに拡大 |
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それまでの2L自然吸気エンジンが廃止され、代わりにポルシェが設計、製造を手がけた2.5L直列4気筒SOCHエンジンを搭載した924Sが登場した。最高出力は155psを発生するなど、先に登場した924ターボよりもハイスペックなパワーユニットとなり、組み合わされるトランスミッションも5MTのみの設定となった。
日本では1982年以降、924はカタログモデルから抹消され、しばらく販売は行われていなかった。その後1987年と1988年の2年間のみ、2.5Lエンジンを搭載した924Sの販売が行われていた。 |
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↑リトラクタブルヘッドライトを採用。ホイールは14インチを装着 |
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↑924ターボでは、4分割のエアインテークが設けられた |
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↑リアゲートの後端には、ラバー製のリアスポイラーを装着 |
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↑2.5Lエンジンは、最高出力155ps、最大トルク20.2kg-m |
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↑リップスポイラーを装着したフロントフェンダーが924Sの特徴 |
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↑ホイールは924の4穴に対して、5穴の15インチが装着された |
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