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サスペンションはE30型と同様、フロントがストラット、リアがセミトレーリングアームとなっている。昨今のBMWに採用されているセントラルアームアクスルのリアサスペンションではないが、「セミトレ」はBMWが長くこだわってきた脚だ。
搭載されるエンジンは、初期型のみ1.9Lの直列4気筒で、それ以外はすべて直列6気筒。排気量では2L、2.2L、2.8L、3Lの4種類が存在している。3Lエンジンのパワーは170kW(231ps)に達し、メルセデスのSLKと遜色のない動力性能を見せる。トランスミッションは5MTと4AT、5ATがあり、MTは左ハンドルのみの組み合わせ。4ATは2L以下のエンジンとの組み合わせとなる。5ATは手動変速モードを備えるステップトロニック仕様が標準だ。 ボディはオープン時の剛性確保を考慮して強化してあるため、6気筒エンジン搭載車の車重は1300kgを超える。 |
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←FR(後輪駆動)はBMWの強いこだわりのひとつだ。ハンドリングからの情報が明瞭で運転が楽しい |
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フロントマスクこそBMWのクルマに共通するイメージだが、それ以外は一連のシリーズとは全く異るダイナミックなデザインだ。長いノーズに後退した小さなキャビンは、モーガンやロータスセブンなどに通ずるクラシックなフォルム。力こぶのような前後のフェンダーを、うねるようなラインで結んだサイドのデザインも、古典的な手法だ。
205サイズのタイヤを履く4気筒モデルはフェンダーアーチの膨らみも小さく、全幅は1690mmに収まっている。225タイヤを履く6気筒モデル専用のボディは、フェンダーアーチが張り出しており、全幅は1740mmとなっている。
ダッシュボードは囲まれ感のあるT形で、独立したメータークラスターをもつが、外観に比べるとオーソドックスだ。車幅が狭いので横方向はタイトだが、着座位置が低いこともあって、ルーフを閉じていても頭上空間は意外なほど広い。 |
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←運転姿勢はスポーティだ。FRのためセンタートンネルの張り出しは大きいが、適度なタイト感がある |
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