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いかに空間を無駄にしないか。この点を追求してミニのメカニズムは設計されている。エンジンと同じように、ミニマムのスペースしか与えられなかったものにサスペンションがある。あまりに狭くて、バネとして一般的なスチール製のスプリングを入れようとすると極端に短くせざるをえず機能しない。そこでラバーコーンと呼ばれるゴムの塊が採用された。柔らかいゴムも、押しつぶされると硬くなるのはご存じの通り。この性質を利用して、小さなゴムの塊で路面からの衝撃を受け止めているのだ。 |
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↑短いボンネットに収まるエンジン&トランスミッション。見てのとおりギュウギュウ詰めになっている |
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↑サスペンションユニットも最小限にするため、ゴム製のショックアブソーバーを採用しているのだ |
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ミニの装備はまるで時代遅れなのだが、かえってそれが味わいになっているところが面白い。給油するには燃料キャップを専用のキーで開けなければならないし(このほかにイグニッションキーとドアキーの2つのキーがある)、サイドウインドウの上げ下げも手動だ。唯一の最近風の装備といえば1997年以降のモデルに装着されたエアコン(厳密にはヒーターを別にもつクーラーだが)が全グレードに標準装備になっていることくらい。しかしそれも愛嬌。なぜかミニなら許せてしまう。
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↑高年式車にはエアコンやオーディオを装備。ウッドパネル装着車も用意するなど装備も充実 |
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↑本革シート仕様も存在。イギリス車ならではの上質なインテリアも特徴のひとつと言えるだろう |
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