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ジャガー XJシリーズ / 1994~2003年
ジャガー XJシリーズ
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モデル概要
コンセプト&ヒストリー
美しさへのこだわりこれぞジャガー哲学
 XJシリーズはジャガーブランドの最上級モデルとして1968年に誕生した。ジャガーの創始者ウィリアム・ライオンズのモットーは「美しいものは売れる」であり、初代XJシリーズは創始者自らが陣頭指揮を執って立ち上げたモデルだった。その美しさへのこだわりは1994年に登場したこのXJシリーズにも継承されている。低く美しいボディラインはこのモデル最大の魅力である。そしてスタイリング以上に際立つ個性は内装の仕立て。天然素材には厳選されたものだけが使われ、熟練の職人が丹精を込めて組むため、一台として同じクルマは存在しないとまで言われている。「ドイツのクルマが工業製品だとすれば、英国のそれは工芸品だ」と自動車マニアは語るほど、XJシリーズは英国を代表するプレステージサルーンなのである。
特徴~インテリア・エンジン・シフトセレクター~
皮革と木目が織りなすハーモニーが極めて美しい
 ダッシュボードとセンターコンソールによるT字形のデザインを、ジャガーは「Tピース」と呼ぶ。注目すべきは惜しみなく与えられた天然素材だ。随所に使われるレザーはコノリー製、メーターパネルなどの本木目は、明るいポメルウッドや、お馴染みのウォールナットなど、グレードごとに異なる素材が選ばれている。しかも、その表面処理はピアノと同じ鏡面仕上げ。この贅沢なインテリアこそXJの真骨頂だ。またシート表皮もすべてコノリーブラザース社製のもの。レザーのカラー、そして縁取りとなるパイピングの組み合わせにより、そのバリエーションは10種類以上ある。年式やグレードによって設定も異なる。
↑ソブリンには、高価なポメルウッドが本木目に使われている。実に優雅で美しい
↑エントリーグレードにはレザー/モケットシートも設定あるが、基本は総革張り
小型軽量のV8エンジンは信頼性も大幅に向上した
 1997年のビッグマイナーチェンジ以前は3.2Lと4Lの直6、そして5LのV12、さらにXJR専用の4L直6スーパーチャージャーがあった。しかしそれ以降のエンジンはすべてV8に集約されている。その排気量は3.2Lと4Lのみ。ただしロングボディ車やXJRには4Lをスーパーチャージャーで過給したものが与えられている。このV8はアルミを多用することで大幅に軽量化したほか、電装系を日本製とすることで信頼性を大幅にアップしている。
↑XJRなどに積まれるV8スーパーチャージャーエンジンは最高出力375psを発生する
誤操作を気にすることなく小気味良く変速が楽しめる
 Jの字を反転させたようなシフトゲートをもつジャガー独自のATシフトレバー。右奥のパーキングから手前にリバースギア、ニュートラル、そしてドライブポジションとなる。シフトを左に倒すとビッグマイナー以降の5速ATでは4速となり、奥へ3速、2速と並んでいる。機構的に誤操作を防ぐと同時に、マニュアル感覚で積極的にシフトチェンジできるのが魅力だ。また、ノーマルとスポーツの2つの走行モードを用意している。
↑電子制御の5速ATはZF製で変速ショックが極めて少なく、タッチも滑らなのが大きな特徴である
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ジャガー XJシリーズ / 1994~2003年
(2003.03.27)

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