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ジャガー XJシリーズ / 1994~2003年
モデル変遷
1994年11月~ | 1997年6月~ | 1997年10月~ | 2000年2月~ |
2000年10月~ | 2002年10月~ | 
1994年11月:新型XJシリーズがデビュー
 XJシリーズは、ジャガーの中でもプレステージサルーンに位置づけられる。ラインナップはベースモデルからV12エンジン搭載車まで5種類。運転席エアバッグを全車に採用すると同時に、インパネのスイッチレイアウトを一新して操作性の向上を図った。
↑シリーズ最上級モデルのソブリン。高度な安全性と運動性能を併せ持つモデルである
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1997年6月:V12エンジンの生産を終了
↑伝統のV12エンジンは、排気量5992ccで最高出力315ps/5350rpmを発生した
 ジャガーのフラッグシップエンジンとして生産されてきた、伝統的なV12エンジンの生産が終了となった。その理由は、排ガス規制の厳格化や、テクノロジーの進歩で同等の性能をもつ小型エンジンの開発が可能になったことなど。V12エンジンは1971年から1997年までに19モデルに採用され、計16万1996基が生産された伝統のエンジンだった。
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1997年10月:ビッグマイナーチェンジを実施
 ビッグマイナーチェンジにより、全車に新開発のV8エンジンが搭載された。エンジンは3.2L、4Lの自然吸気に加え、4Lスーパーチャージャーエンジンの3タイプが用意された。木と皮革の天然素材がふんだんに取り入れられた上質なインテリアは柔らかい曲線を多用したものとなり、機能面でも前席サイドエアバッグおよび前席シートベルトプリテンショナーなどが全車に標準装備された。
 エクステリアではプレスラインも変更を受けているものの、一見して判別できるのはフロントグリルやバンパーなどのデザイン程度。グレードのバリエーションは、エントリーモデルの3.2、快適装備のエグゼクティブ3.2と4.0、高級仕様のソブリン、さらにスーパーチャージャー搭載のXJRとデイムラーとなる。
↑マイナーチェンジで質感の良さをそのままにセンターコンソールなどがより柔らかい造形に変更された ↑新開発のV8エンジン。3.2Lは243ps、4Lは294ps、4Lスーパーチャージャーは375psを発生する
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2000年2月:マイナーチェンジで装備を充実化
 全グレードの安全性や快適性が見直された。機能面では雨天感知型ワイドスクリーンワイパーや、各タイヤごとにブレーキ圧を制御するABSプラスが採用された。また、スーパーチャージャーエンジンの改良も施され、二酸化炭素排出量を減少させるとともに、オイル温度感知センサーを搭載するなど、環境にも配慮している。さらにインテリアではダッシュパネル上部に暗い色を、下部には明るい色を採用する2トーン内装の設定を増やしている。
↑フロントガラスに接触してくる湿気の量を検出する、雨天感知型ワイドスクリーンワイパーを新採用 ↑XJRに標準装備されるスポーツシートもデザイン変更を受けた。快適性も一層向上している
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2000年10月:安全システムの装備を向上
 新機能としてリバースパークエイドを採用したほか、トランク内に三角表示板を全車に標準装備した。リバースパークエイドとは、リアバンパー内に取り付けられた4つの超音波センサーによって機能する、バックソナー装置のこと。クルマが障害物を認識してくれるので、輪留めのない駐車場などでは重宝する装備だ。
↑約1.5m離れた障害物を認識すると信号音を発生、距離が約0.2mで連続音に変わる
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2002年10月:次期XJシリーズを発表
 パリオートサロンにおいて次期XJシリーズが発表された。最先端のアルミニウムボディ構造を採用し、内外装ともに一新されている。本国での発売は2003年春。現行モデルに比べ、ヘッドライトが楕円形になり、フロントグリルは格子型となっているのが特徴だ。インテリアは前席、後席ともにスペースが拡大されている。
↑伝統を踏襲しつつも、フルモデルチェンジにより一段とスタイリッシュになる次世代XJシリーズ ↑オーディオにはヘッドフォン機能が備わり、AVシステムではDVDソフトやゲームも楽しめる
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