斬新なボディラインが特徴のスポーティクーペ＆オープン。アウディ伝統のフルタイム4WD「クワトロシステム」も搭載

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アウディ TT モデル変遷

生産期間：1999年～



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| 1999年10月| 2000年5月 | 2001年1月 |
| 2002年1月 | 2002年10月 | 2003年9月 | 2005年6月 |

1999年10月

発売当初のラインナップはクーペのクワトロモデルのみ

　1995年のフランクフルトショーでデザインスタディモデルが披露されるやいなや、その斬新なボディフォルムが世界中から高い評価を受けたアウディTT。デビュー当初はクーペボディのみのラインナップであった。アウディ伝統のクワトロシステムと呼ばれるフルタイム4WD機構が搭載され、エンジンは1.8Lのターボ付き（225ps）。トランスミッションは6速MTで、左ハンドルのみというシンプルなモデル構成であった。

↑トレードマークである4つのリングがあしらわれたグリル。カタマリ感の強いデザインだ

↑1気筒当たり5バルブをもつ1.8Lエンジンに、インタークーラー付きターボを搭載している

2000年5月

ポップなインテリアのオープンモデルが登場

　クーペと同時期に開発されていたロードスターがラインナップに追加された。ボディカラーはクーペ同様のシルバーに加え、専用色のグレーとグリーンの全3色が設定された。

↑メカ部分はクーペと同様だが、風の巻き込みなどオープンならではの対策も施されている

↑ベースボールグラブを連想させるレザーシートは、ロードスターのインテリアにおける特徴

2001年1月

FFモデルを導入しラインナップ完成へ

　ヨーロッパでは導入時よりラインナップされていたFFモデルをグレード追加。ボディカラーも新たに3色がオプション設定され、内装もフルレザーが追加された。

←雰囲気重視ならFFモデルでも十分。同年9月にはロードスターにもFFモデルが導入された

2002年1月

ロードスターにオプションでハードトップを設定

　クローズド状態でもボディラインを損なわないデザインのハードトップがオプションに追加設定された。ソフトトップ同様、曇り止め熱線リアウインドウが装備された。

←ボディ同色のハードトップは、内部にアルミ製のスペースフレームを採用し剛性を高めた

2002年10月

ティプトロニック導入でイージードライブが可能に

　一部改良でクーペ1.8T（ロードスター1.8Tは2003年1月）が、イージードライブの可能な6速ティプトロニックATへと変更された。これにはスポーツモードも備えられ、シフトレバーのほか、ステアリングに装着されるスイッチでもシフト操作ができる。またフロントグリルやホイールデザインも変更され、ボディカラー（9色）やシート生地（3色）のバリエーションも増えた。

↑専用設計である6速ティプトロニックの導入を機に、5MTはラインナップから姿を消した

↑ATながらレバー操作でシフトのアップダウンができるティプトロニックが採用されている

2003年9月

DSGのシフトチェンジは芸術的ともいえる速さ

　一部改良が行われクーペモデルに新たに3.2L V6のクワトロが追加。これにはアウディが1985年のラリーカーに搭載した「ツインクラッチシステム」をルーツとする「DSG（ダイレクト・シフト・ギアボックス）」が装備されている。DSGには奇数／偶数ギア用に2枚のクラッチが装備されており、シフトチェンジの速さはもちろん、従来のトルクコンバーターを使用するATと異なり、トルク伝達のロスがなく、燃費の良いことも特徴となっている。

↑3.2Lクーペクワトロには従来のセミATの常識を覆したシステム「DSG」が搭載された

↑6速MTをベースとし同軸上に2つのクラッチを並べた構造のDSG。ミッションはコンパクトだ

2005年6月

リアシートを廃した軽量版スポーツモデル

　アウディのクワトロシステムが25周年を迎えたことを記念して、特別仕様車「TTクワトロスポーツ」が発売された。国内では150台の限定販売だった。

↑ツートーンのボディカラーで、内装にはアルカンタラが施される。スポーツサスも装備した

↑リアシートが外されて50kgの軽量化を実現。トランクルームにはタワーバーが装着される


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