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元祖ライトウェイトスポーツMGの2シーターオープン。MR(ミッドシップ)のレイアウトによる走りの良さが魅力だ
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MG F モデル概要

イギリス 生産期間:1995~2000年
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MG F
MG F フロントスタイル MG F リアスタイル

最新メカニズムをまとった14年ぶりのMGモデル

 初代MGが誕生したのは1924年のこと。「ブリティッシュライトウェイトスポーツ」という名詞を確立させ、かのロータスエランにも多大な影響を与えたのが、初代MGである。MGのモデル名は1981年に一度途絶えているが、14年後の1995年に現代的なパッケージングと最新のメカニズムをまとい、MG Fとしてよみがえる。
 1.8Lの直列4気筒DOHCエンジンを横置きにしてミッドシップに搭載。ボディ形状はソフトトップ付きのオープンボディのみが設定されており、ボディサイズは全長×全幅が3915×1640mmと、比較的コンパクトな設計となっている。
 MG Fは、コーナーを速く走り抜けることに主眼を置いたクルマではなく、あくまでもオープンエアモータリングをリラックスして楽しむ、というのがコンセプト。峠道でも景色を肌に感じながらゆったり走る、という楽しみ方が似合うクルマだ。
MG F

MG Fのメカニズム

1.8L直4エンジンに可変バルブ機構を設定
 MG Fに搭載されるパワーユニットは1.8Lの直列4気筒DOHCエンジンだが、可変バルブタイミング機構(VVC)付きと、ノーマル仕様の2タイプが用意されている。
 VVCの効果は3000rpm以上の回転域で顕著に表れる。VVCなしのノーマル仕様が最高出力の120psを5500rpmで発生するのに対し、VVC付きは最高出力145psを7000rpmで発生と、高回転の伸びが大きく違っているのだ。しかも、VVC付きエンジン搭載車のギア比は7%ほど低くセッティングされているなど、高回転まで回す楽しさが強調されている。
 サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーンだが、リア側にはロアリンクが3本装着されているため、マルチリンクとも呼べるような形状だ。スプリングは金属製のバネではなく、窒素ガスを油圧で圧縮する「ハイドラガス」というシステムが採用されている。
MG F エンジンレイアウト ←エンジンをキャビンと後輪の間に設置する、ミッドシップのレイアウトを採用。これにより、優れた前後の重量バランスを実現しているのだ

MG Fのインテリア&エクステリア

スタイリッシュな外観はピニンファリーナが担当
 ピニンファリーナによるエクステリアデザインは、非常に均整が取れている。丸みを帯びたクラシカルな雰囲気をもちながら、現代的なミッドシップカーらしいショートノーズ+キャビンフォワードのフォルムが破綻することなく成立している。サイドにはエアインテークが備えられており、このクルマのエンジンレイアウトはミッドシップであることを主張。そのほか、フューエルリッドをエアプレーンタイプにするなど、国産車にはない小技も利いている。
 ソフトトップの開閉はすべて手動だが、操作自体は複雑ではない。ただしリアウインドウはビニール製なので、キズや曇りがつきやすい。ソフトトップを畳む前に外しておくなど、丁寧な取り扱いが要求される。
 シート裏側にスペースなどはないが、トランクは大きめの設計。ちょうど、ゴルフバッグ2セットを積載できるスペースが確保されている。
「デュアルコックピット」がテーマの室内は、運転席と助手席を独立して包み込むようなデザイン。シートはホールド性の良いスポーツタイプを採用している→ MG F インテリア
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