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メルセデス・ベンツ Vクラスのメカニズム |
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2.3Lと2.8Lを用意。駆動方式はFFのみ |
限られた空間を最大限に生かすため、Vクラスは横置きエンジンのFF方式を採用する。
エンジンは2.3Lが直列4気筒のDOHC、2.8LがV型6気筒のSOHC。2.8Lはフォルクスワーゲン製で、15度という挟角をもつコンパクトなエンジンだ。これはボーラに搭載されていたものを低中速向きにチューニングしたもので、最高出力と最大トルクは2.3Lが105kW(143ps)/215N・m(21.4kg-m)、2.8Lが128kW(174ps)/237N・m(24.2kg-m)を発生する。
しかし車重が重いために2.8Lでもパワフルとは言い難い。
サスペンションはフロントがストラットで、リアがセミトレーリングアーム式という構成だ。フロントがコイルスプリングであるのに対し、リアは車高調整機構付きのエアスプリングを採用。多人数乗車時や積載時の尻下がりに対応してくれる。
ハンドルは全車右で、トランスミッションは4ATのみだ。 |
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←リアサスペンションはセミトレーリングアーム式でエアスプリングを採用している。車高を一定に保つセルフレベリング機構も備わっている |
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メルセデス・ベンツ Vクラスのインテリア&エクステリア
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一見して武骨ながら外観には遊び心がある |
全幅と全高が同じボディは、まさに「箱」。限られた寸法から最大限の室内空間を生み出すために、サイドパネルは平板で、ほぼ垂直に立てられている。
武骨な中にも遊び心のあるデザインがされているのが、Vクラスの特徴の一つだ。ヘッドライト上部からフロントフェンダーにかけて、直線的なプレスラインが入れられているほか、フロントドアの中程からリアフェンダーにも直線的なプレスラインが施されている。巧みにフェンダーフレアとなっているので、スポーティ感が表現されている。
インパネはまるで商用車のように武骨なデザインだが、M・ベンツらしく、操作性と視認性は非常に高い。シートは2列目を逆向きに取り付ければ、3列目と対座シートにもできる。その際にシート間に設置するテーブルが用意されているほか、V280にはクールボックスが標準装備になっている。 |
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↑見やすい計器類、シンプルな操作性のスイッチはメルセデスの基本であり、Vクラスも踏襲している。ATのシフトレバーはインパネから伸びている |
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↑大人4人がゆったりと座れるように設計された2列目と3列目シート。どのシートも取り外せるようになっているほか、写真のような対座も可能だ |
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