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エンジンは、4Lの直列6気筒OHVの1種類のみが正規輸入されているが、並行輸入車には2.5Lの直6OHVもある。かなり旧式のエンジンで、近代的な可変機構は備えておらず、スペック的にも見るべきものはないが、低速でよく粘る特性はジープ向きだ。
トランスミッションは、5MTと3AT(最新モデルは4AT)。MTのクラッチ容量は大きく、オフロードでの半クラッチ多用にも耐えられる作りだ。
駆動方法は、もちろん4WD。「コマンドトラック」と名づけられたパートタイム方式で、2WDと4WDの切り替えは走行中にも可能。MTBの前ギアに相当するローレンジも備え、オフロードでは強力な駆動力を発揮してくれる。
サスペンションは前後ともコイルリジッド式を採用し、悪路走破性の高さとオンロードでの操縦安定性、乗り心地をバランスさせている。 |
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←「コマンドトラック」と呼ばれるパートタイム式4WDシステムを採用。走行中でも切り替えが可能である |
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丸型ヘッドランプに縦スリットのフロントグリルは、ジープ伝統のアイデンティティ。フルオープンになるバスタブ形のボディや、別体式のフロントフェンダー、前に倒せるフロントガラスなど、多くのデザインを軍用ジープから受け継いでいる。
悪路での機動力を重視して、ボディ全長は必要最小限。ボディの四隅は手に取るようにわかるので、オフロード走行でのシビアなライン取りもOKだ。
ソフトトップはバックルとジッパーで開閉可能だが、作業には5~6分は必要。同じソフトトップでもハーフドア仕様とフルメタルドア仕様の2種類があり、ハーフドア仕様はサイドウインドウまでビニール製で、開閉はジッパーとなる。
全幅は1740mmあるが、オーバーフェンダーを除いたボディ幅は1650mm程度。当然、室内はそれなりの広さとなる。定員は4名だが、4人乗ると荷物はほとんど載せられない。 |
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←かつては金属パネルにメーターが並ぶだけだったインパネも、モデルチェンジのたび快適装備を追加 |
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