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ジープ ラングラー 1996年~
ジープ ラングラー
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モデル概要
コンセプト&ヒストリー
ジープ ラングラー フロント
ジープ ラングラー リア
伝統的な悪路走破性に快適性を融合させた
 「ジープ」と名乗れるクルマの直系が、このTJラングラーだ。そのルーツをたどると、ウイリスオーバーランド社が1940年に開発した4輪駆動車「ウイリス・クアッド」にまで遡る。それがアメリカ軍に「ミリタリーA(MA)型」として採用され、「ジープ」と呼ばれるようになった。その後、Jeepはその製造会社を数回変え、現在はダイムラー・クライスラーの一ブランドとして残っている。
 もともとはスパルタン一辺倒のオフロード車だったが、TJ型になってからは内装の乗用車化やサスペンションのコイルスプリング化が行われ、デイリーユースでも普通に使えるクルマとなった。リッター5km程度という燃費の悪ささえ我慢できれば、ファーストカーとしても十分に使えるだろう。
 現行のラインナップはソフトトップの「スポーツ」とハードトップの「サハラ」の2種類となる。
特徴~メカニズム・インテリア&エクステリア
あくまでも実用性重視の伝統的なメカを採用
 エンジンは、4Lの直列6気筒OHVの1種類のみが正規輸入されているが、並行輸入車には2.5Lの直6OHVもある。かなり旧式のエンジンで、近代的な可変機構は備えておらず、スペック的にも見るべきものはないが、低速でよく粘る特性はジープ向きだ。
 トランスミッションは、5MTと3AT(最新モデルは4AT)。MTのクラッチ容量は大きく、オフロードでの半クラッチ多用にも耐えられる作りだ。
 駆動方法は、もちろん4WD。「コマンドトラック」と名づけられたパートタイム方式で、2WDと4WDの切り替えは走行中にも可能。MTBの前ギアに相当するローレンジも備え、オフロードでは強力な駆動力を発揮してくれる。
 サスペンションは前後ともコイルリジッド式を採用し、悪路走破性の高さとオンロードでの操縦安定性、乗り心地をバランスさせている。
ジープ ラングラー パートタイム4WD
←「コマンドトラック」と呼ばれるパートタイム式4WDシステムを採用。走行中でも切り替えが可能である
これぞ「ジープ」と思わせる伝統のデザインを継承する
 丸型ヘッドランプに縦スリットのフロントグリルは、ジープ伝統のアイデンティティ。フルオープンになるバスタブ形のボディや、別体式のフロントフェンダー、前に倒せるフロントガラスなど、多くのデザインを軍用ジープから受け継いでいる。
 悪路での機動力を重視して、ボディ全長は必要最小限。ボディの四隅は手に取るようにわかるので、オフロード走行でのシビアなライン取りもOKだ。
 ソフトトップはバックルとジッパーで開閉可能だが、作業には5~6分は必要。同じソフトトップでもハーフドア仕様とフルメタルドア仕様の2種類があり、ハーフドア仕様はサイドウインドウまでビニール製で、開閉はジッパーとなる。
 全幅は1740mmあるが、オーバーフェンダーを除いたボディ幅は1650mm程度。当然、室内はそれなりの広さとなる。定員は4名だが、4人乗ると荷物はほとんど載せられない。
ジープ ラングラー インテリア ←かつては金属パネルにメーターが並ぶだけだったインパネも、モデルチェンジのたび快適装備を追加
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ジープ ラングラー 1996年~
(2004.05.27)

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