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インテグラーレのエンジンは、WRCのレギュレーションの関係もあり、どの世代も2Lの直列4気筒を採用。いずれもターボとインタークーラーでパワーアップを図っていた。
初代のインテグラーレ8Vは、DOHCながら、まだ各気筒2バルブの8バルブエンジンだった。その後1気筒当たり4バルブとし、16バルブ化されたのは2代目の「16V」からで、最高出力は11kW(15ps)アップの147kW(200ps)となった。その後も戦闘力アップのためにエボルツィオーネで154kW(210ps)、エボルツィオーネ2では158kW(215ps)まで最高出力は高められた。
4WDシステムは、機械式のセンターデフをもつフルタイム式で、センターデフには遊星歯車式を採用。16Vからは後輪により多くのトルクを配分し、FR的な操縦性を作っていた。サスペンションはベース車同様、
4輪ストラット式を採用する。 |
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←8バルブから16バルブへと変更、出力向上、シーケンシャル式電子制御燃料噴射への変更など進化した |
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もともとは異形角型2灯式の柔和な表情だったデルタだが、デルタHF4WDからは丸型4灯式ヘッドランプが与えられた。以後のインテグラーレにも、この丸型4灯式が多少大きさを変えながらも踏襲された。
ホイールハウスに沿って控えめに付いていたフェンダーフレアは、インテグラーレから直線的で大きなブリスターフェンダーへと形を変えており、いかにもレースマシンという風情だ。また、エボルツィオーネのリアには、現在の感覚からすると控めなデザインのルーフエンドスポイラーが装着されている。
インパネはオリジナルのデルタに近いものだが、メーターは丸型に変更されており、視認性は大幅に向上している。センターコンソールも追加されているが、いかにも「後付け」という感じで、スイッチ類の操作性は良いとは言えない。ハンドルは左で、トランスミッションは5速マニュアルのみだ。 |
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←インパネは8Vからエボルツィオーネ2まで基本的には同じ。シート形状や内装トリムなどは変更された |
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