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1997年までのV8エンジンは、DOHC4バルブヘッドをもち、235kW(320ps)、470N・m(48kg-m)の高出力。一方1998年以降のそれは、SOHCの3バルブヘッドで若干パワーダウンしている。が、気筒当たり2本のプラグを時間差をおいて点火することによって、低負荷域での柔軟性を向上。実用域では、むしろ力強いくらいだ。3.2Lエンジンも同様で、1997年までは直列6気筒のDOHC4バルブだったが、1998年からはV型6気筒のSOHC
3バルブ 2プラグの新エンジンに換装されている。トランスミッションは1994年までが4AT、それ以降が5ATだ。
サスペンションは、フロントがストラット、リアがマルチリンクという構成となる。
ソフトトップは電動開閉式で、横転の可能性を検知すると、わずか0.3秒で飛び出すロールバーを装備。さらに専用のハードトップが標準装備となっている。 |
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←電動ソフトトップはセンターコンソールのスイッチで完全に開閉することができる。その間わずか30秒 |
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エクステリアはロングノーズ&ショートデッキという古典的なスポーツカースタイル。曲率の大きなラインを軸にしたデザインは、力強さよりもエレガントさを演出している。
フロントマスクは、古き良き「ベンツ顔」。押し出しの利いたラジエターグリルと、大きめの異形角型ヘッドランプは、シンボルマークがなくても一目でM・ベンツであることがわかる。
フロントフェンダー後部に設けられたスリットは、初めて「SL」の名が冠された1954年製300SLをイメージしたものだ。
エレガントな外装とは対照的に、インパネは極めてシンプル。必要な場所に必要なスイッチを整然と並べ、あとは直線で結んだだけのデザインは、実用性本意のセダンを思わせる。
初期の頃の500SLとSL320を除いては、基本的に本革シートが標準装備。シートヒーターも装備されるので、冬でもオープンエアモータリングが楽しめる。 |
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←超高級ロードスターという響きからは想像できないほど、内装は簡素。実用性を貫いた誇りを感じる |
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