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PTクルーザーに採用されているメカニズムは、古典的なエクステリアとは裏腹に現代的なものばかり。味気なさがある半面、信頼性や快適性の面で我慢を強いられることはない。
搭載されるエンジンは、2Lの直列4気筒で、DOHC4バルブを採用する最新型のエンジンだ。141psの最高出力と19.2kg-mの最大トルクは、2Lエンジンとしては標準的だが、車重が1450kgもあるので、「白煙を上げながら豪快な加速」というわけにはいかない。
駆動方式はFFのみで、4WDは用意されない。トランスミッションはフロアシフトの電子制御4ATのみとなる。サスペンションは、フロントがストラット、リアはラゲージスペースの確保に有利なワットリンク式コイルリジッドを採用。ブレーキは贅沢に4輪ディスクで、フロントには放熱性を高めたベンチレーテッドディスクが採用されている。 |
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←アルミ合金製ピストンにより滑らかな回転フィーリングを実現した2L直4DOHCエンジン。環境性能も高い
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長く前に突き出たボンネット、大きく口を開けたラジエターグリル、独立フェンダーを思わせるフロントフェンダー回りなど、どこを見ても、イメージされるのは1930年代のアメリカ車。しかし「そのまんま」ではなく、現代風にアレンジされたネオ・クラシックなデザインで、うまくまとめ上げられている。
リア回りもイメージは古典的なアメリカ車だが、下から大きく開くテールゲートを採用する5ドアハッチバックである。
全高1630mmの高さを生かしたパッケージングは秀逸で、頭上空間はもちろん、リアシートの足元も広々としている。しかもラゲージスペースは、ワゴン的な使用に堪えうる広さをもっていて、そのうえリアシートは6:4で分割可倒&脱着も可能。並のワゴンやミニバン以上にフレキシブルな使い方ができる。 |
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←インパネには外板色とマッチした塗装仕上げのパネルがはめ込まれる。スイッチ配置も整理されている
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