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パサートのメカニズムでユニークなのは、なんといってもエンジンだろう。1.8Lがオーソドックスな直列4気筒であるほかは、独特のシリンダーレイアウトを採用している。
2.3Lエンジンは、V型5気筒。しかもVバンク角が15度という狭角で、4気筒並みのコンパクト化を達成している。また2.8LエンジンはオーソドックスなV6だが、バンク角は通常の60度ではなく90度。これにより、やはり4気筒並みの全長を実現しているのが特徴だ。
さらにユニークなのは、4Lの8気筒エンジン。15度挟角のV4エンジンを、さらにV形に組み合わせたW型8気筒とすることによってコンパクト化を達成。それほど広くないパサートのエンジンルームに、4Lエンジンの搭載を可能にした。
駆動方式はFFがメインだが、フルタイム4WDの「4モーション」もラインナップ。4Lモデルは4モーションのみとなる。 |
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←V4エンジンをさらにV形に組み合わせた4L
W型8気筒エンジンを搭載するモデルもラインアップに用意
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パサートのデザインには、無印良品的な良さがある。ラジエターグリルに「VW」のマークが付かなければ、どこのメーカーのクルマかわからないほどだ。
トランクリッドを高めに設定したハイデッキのデザインは、空力を追求したボディの定石だが、ルーフは大きなアーチを描いており、斜め後方から見たスタイルは、クーペのようにスタイリッシュだ。
Cピラーを1本とせず、後部ドアの後ろにも小さなウインドウガラスを設けたことによって、軽快感もうまく演出されている。
インテリアにも、オーソドックスながら上質感が漂っている。なだらかなアーチを描くメーターバイザーは、ルーフラインと共通するイメージ。アナログのメーターも見やすい。
後期型からは内装品質も高められ、最廉価グレード以外はウッドパネルが標準装備となっている。本革シートはV5以上のモデルで選べるようになった。 |
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↑全体的にインテリアはシンプルなデザイン。各スイッチ類は人間工学に基づいてレイアウトされている
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↑フロントシートはサイドの張り出しが大きめでホールド性も高い。格納式のアームレストも前後に装着 |
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