|
|
欧州でデビューした当時に搭載されていたエンジンは、空冷の2気筒OHVと水冷の4気筒OHVだったが、現在、日本で手に入る中古車のほとんどは、1993年から搭載された1.1L直4SOHCの「ファイヤエンジン」を搭載するモデルだ。
トランスミッションは5MTとATの2種類だが、ATには富士重工製のベルト式CVTが採用されている。
サスペンションは、フロントがストラット、リアはΩアームという独自のツイストビーム式の組み合わせが基本だ。
4WDシステムは、メルセデス・ベンツのゲレンデヴァーゲンを作ったオーストリアのシュタイヤー・プフ社の手によるパートタイム式で、リアサスペンションはリーフリジッドに改められており、悪路走破性は意外に高い。ステアリングにはパワーアシストは付かないので、ハンドルの重さが許容範囲かどうか、必ず試乗して確認すべし。 |
|
|
|
←現在中古車として手に入るのは「ファイアエンジン」と呼ばれる1.1Lエンジンを搭載したモデルが多い |
|
|
|
エクステリアは「丸いのはフェンダーアーチだけで、あとは直線」というデザイン。「パンダ」と呼ぶには、いささか四角すぎるきらいがあるが、なんとなく「そうか」と思えてしまうのは、デザインを担当したジョルジェット・ジウジアーロのセンスのなせる技だろうか。
4WDモデルは車高がアップされ、ルーフレールも装備されている。見方によっては「レンジローバーのチョロQ」のようにも見える。
インテリアも「丸いのはステアリングだけで、あとは直線」というデザイン。カジュアルなシート柄のセンスは、さすがイタリア車という趣だ。基本的に左ハンドルだが、一時期、右ハンドルも輸入されていた。
ボディは3ドアのみなので、リアシートの乗降性はややつらいが、乗ってしまえば中はそこそこ広く、大人でも苦痛はない。リアシートを畳めばラゲージスペースも十分広い。 |
|
|
|
|
|
↑ダッシュボードをラック状にしたり、ドア内張りに大きなポケットを備えるなど工夫を凝らしている
|
|
↑平坦なクッションを組み合わせただけのリアシートは2人掛け。簡単に畳めるので使い勝手も抜群だ |
|
|