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フィアット パンダ 1990~99年
モデル変遷
 | 1991年3月~  | 1993年11月~  | 1994年9月~ | 
1991年3月:無段変速ATを新採用
 本国でパンダが発売されたのは1980年のこと。日本へ本格的に導入されたのは、1990年にフィアット・アンド・アルファロメオ・モータース・ジャパン(現フィアット・オート・ジャパン)が正規輸入を始めてからだ。
 1991年3月時点でのラインナップは1000スーパーi.e.とセレクタ、そして4×4i.e.シスレーの3グレード。エンジンはすべて1L直4SOHCだった。1000スーパーi.e.は5MTのベーシックグレード。セレクタはATに富士重工製の無段変速機を採用したもので、燃料噴射装置にキャブレターを使っていたのが特徴だ。4×4i.e.シスレーはイタリアンカジュアルブランドの「SISLEY」によって内外装をトータルコーディネイトされた特別限定車。外装ではダブルサンルーフを装備していた。
パンダ 4×4i.e.シスレー
パンダ 4×4i.e.インテリア
↑ルーフレールのほか、ダブルサンルーフを標準装備していた4×4i.e.シスレー。ホイールはスチール製 ↑明るいトーンでまとめられた4×4i.e.シスレーの内装。ちなみに灰皿は左右にスライドする移動式だ
パンダ 1L直4エンジン
パンダ オートマチック
↑1000スーパーi.e.と4×4i.e.シスレーに搭載された1L直4エンジン。最高出力45ps、最大トルク7.5kg-m ↑セレクタのオートマチックには無段変速機を採用。スバルブランドを展開する富士重工製ミッションだ
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1993年11月:エンジンの排気量を拡大
 全車エンジンの排気量を1Lから1.1Lへと拡大して、出力とトルクをアップさせている。またウェーバー製の新エンジンマネージングシステムと新型触媒の採用で、従来より燃費を向上させているのも特徴だ。グレードはベーシックなスーパーのほか、オートマチック・ミーアや4×4をラインナップ。オートマチック・ミーアは150台の限定発売モデルで、専用インテリアをはじめ、フロントパワーウインドウや集中ドアロックを標準装備したもの。ボディカラーはダニッシュブルーとスプリンググリーンを用意していた。またスーパーの5MTに対して、オートマチック・ミーアには無段変速機を搭載する。4×4はブルーとグリーンを組み合わせた柄の、ファブリックシートを新たに採用した。
パンダ ミーア
パンダ ミーアインテリア
↑ミーアにはパワーウインドウが標準装備。またホイールカバーを採用するなど、外観はスタイリッシュ
↑カラフルなファブリックでまとめられたミーアの内装。クーラーを標準装備して新車価格は199.5万円
パンダ ミーアオーディオ
パンダ 1.1Lエンジン
↑FM/AM電子チューナー付きカセットデッキを標準装備していた。ハンドル位置はすべて左であった ↑ストロークを約7mm延ばして排気量を1.1Lに拡大。最高出力は50ps、最大トルクは8.6kg-mに向上した
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1994年9月:一部改良で装備の見直し
パンダ オートマチック・セレクタ
↑写真のダブルサンルーフはオプション装備。ルーフレールは標準装備だった。全車とも左ハンドルだ
パンダ インテリア
↑内装は、シートやトリムのファブリックを一新。クーラーはオプションになり、非装着が可能になった
パンダ ラゲージルーム
↑グレードに関係なく、ラゲージコンパートメントには従来通りラゲージトレイが標準装着されていた
 一部改良が行われ、ラインナップは5MTのCLX、無段変速のオートマチック・セレクタ、そしてパートタイム4WDを採用する4×4の3つとなった。全車ルーフレールを標準装備にしたほか、シート生地も一新した。また従来標準装備していたクーラーをオプション化。ただし新車価格にクーラーのオプション価格を加えても、従来の価格を下回る、実質上の値下げだった。たとえば4×4は212万円だったのが、クーラーを装着しても192.5万円になった。
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