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900&90シリーズのボルボは、エンジンを縦向きに置き、後輪を駆動するFRレイアウトを採用。現在はFFに移行しているボルボであるため、最後のFRレイアウトを取るクルマとなった。
940の直列4気筒エンジンは、2316ccの排気量をもち、自然吸気とターボの2種類がある。自然吸気の最高出力は96kW(150ps)と、数値的には非力だが、229N・m(20.3kg-m)の最大トルクを、2300回転という低回転で発生する。レギュラーガソリンを使えるのが嬉しい。
ターボ仕様は最大トルクが264N・m(26.9kg-m)と、高過給でハイパワーを狙うのではなく、実用域でのレスポンス向上に主眼が置かれているのが特徴である。
960の6気筒エンジンは、2473cc、2848cc、2921ccの3種類。V6SOHCの2848ccを除いて、直6DOHC4バルブを採用する新世代エンジン。3種類とも、レギュラーガソリンの使用に対応する。 |
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←1994年9月に行われたマイナーチェンジで、リアサスペンションも変更し走行性能を向上している |
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「走るレンガ」と呼ばれた時代のボルボデザインを継承しているのが、900&90シリーズだ。全体のフォルムを構成するラインだけでなく、ラジエターグリルやヘッドランプの切り方まで直線的である。
フロントマスクはラジエターグリルとヘッドランプに厚みが与えられ、力強いデザインとなっている。1994年以降の960はデザインが変更され、エレガントな印象が強まった。ルーフエンドはボディ後端まで延ばされ、荷室空間の増大に貢献しているが、奥に積んだ物を取るときには潜り込むような姿勢になり、やや腰に負担がかかる。
インパネのデザインも直線的だが、メーターパネルからセンタークラスターへは、面を連続させたデザインとなっている。
シートの作りが良いのは、ボルボの伝統。適度な硬さとゆったりした寸法をもつシートは、疲れを最小限に抑えてくれる。 |
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↑非常にシンプルでメーターやゲージ類が読み取りやすい。またスイッチ配置も良く操作もしやすい |
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↑ゆったりとしたシートは長距離ドライブを想定。特にリアシートは座面の前後長が長く疲れにくい |
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