|
|
Xタイプに搭載されるエンジンは、フォード製のV型6気筒DOHC。排気量の大きいほうから、3L、2.5L、2.1Lと3種類あるが、3Lのボアダウン版が2.5Lで、そのストロークダウン版が2.1Lと、基本的な部分はすべて共通。3段階の可変バルブタイミング機構と2段階の可変吸気機構も装備する。
トランスミッションは全車5ATで、Jゲートと呼ばれる独特のシフトゲート。駆動方式は、2.1LのみFFで、それ以外のグレードは「トラクション4」と呼ばれるフルタイム4WDを採用している。この4WDは機械式センターデフを使って、前後4:6の割合でトルク配分を行う。
サスペンションは、フロントがストラットで、リアは「トーションコントロールリンク」と名乗っているが、トレーリングリンクに上下のアームを加えてキャンバーをコントロールするマルチリンク方式である。
|
|
|
|
←贅沢にもエンジンは全てV6を採用した。基本構造は同じだか三種三様の走り味が楽しめるのも特徴 |
|
|
|
エクステリアは「どこから見てもジャガー」。全体のイメージは、同社の最上級サルーン「XJ」のミニチュア版というおもむきである。
楕円4灯のヘッドランプからボンネットにかけての造形は、獲物に飛びかかるジャガーの前足をほうふつとさせる。フロントフェンダーからボディサイドにかけての丸みは、躍動する筋肉を思わせるものだ。
内装の高級感は、ジャガーの名に恥じない。ウッドパネルはもちろん本物で、緻密な模様をもつカエデの木が使用されている。また2.5Lと3LのSEグレードには、本革シートを標準装備。エントリーグレードの2.1Lモデルと、2.5Lのベーシックモデルは布張りのシートとなる。
インパネのデザインも上位グレードのSタイプやXJと共通で、丸型2眼メーターとなる。オーソドックスなデザインながら、文字盤はジャガーレーシンググリーンに塗られる。
|
|
|
|
|
|
↑T字型に配されたインパネとセンターコンソールの位置関係は他のジャガーモデルと共通のものだ |
|
↑前席2段階式エアバッグとサイドエアバッグに加え、前後席カーテン式サイドエアバッグも採用している |
|
|