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フォーカスはエンジンを横置きにした前輪駆動という、現代的小型車としてはオーソドックスなレイアウトをもつ。
エンジンは1.6Lと2Lで、どちらも自然吸気の直列4気筒のDOHC16バルブ。いずれもハイオク仕様となる。ロングストローク型の設計で、低回転から十分なトルクを発生する扱いやすいエンジンだ。
フォーカスのメカ的こだわりは、リアサスペンション。コストがかからずそこそこの性能を出せるツイストビーム型がほとんどのこのクラスにあって、マルチリンク式を採用。適度な硬さとも相まって、操縦性能はこのクラスでもトップレベルといえる。
ATは4速で、エンジンとの統合制御を行うことによってシフトショックを抑えた先進的なものを採用している。またデュアルエアバッグをはじめ、サイドエアバッグやリアシート中央の3点式シートベルトなど、安全装備も充実している。
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←2Lエンジンは国内デビューから半年後の2000年10月に追加。好燃費、低振動、低騒音のエンジンだ |
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フォーカスの特徴は、なんといってもそのデザインだ。「ニューエッジデザイン」と呼ばれるユニークな造形は、円弧の組み合わせで構成されたものだ。
特に美しいのは、5ドアハッチバックのリアクオータービュー(斜め後方から見た姿)。大胆に丸みをもたせたルーフラインに連なるリアコンビネーションランプや、サイドウインドウのグラフィックが見事にバランスし、独創的でありながら破綻のない美しさを見せている。ステーションワゴンのリアビューは比較的オーソドックスなので、デザインにこだわりたいなら5ドアハッチを選びたい。
インパネ回りもエクステリア同様、円弧と楕円によって構成されたデザイン。見た目がユニークな一方で、メーターやスイッチ類のレイアウトは一般的なものなので、他車から乗り替えても違和感はない。
ドライビングポジションは、身長144cm~193cmまで対応可能となっている。
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←独創的なデザインでありながら、操作性や視認性もしっかりと確保している。開放感も抜群のインテリア |
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