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メルセデス・ベンツ Eクラス
ステーションワゴンの メカニズム |
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優れた安全装備を世界に先駆けて搭載 |
W210系のメカニズムでエポックメイキングなのは、スピンやコースアウトを抑制する電子デバイス、ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)を採用したこと。今でこそ各社いろいろな名称で展開しているこの装置だが、当時としては画期的だった。さらに、世界で初めてSRSサイドエアバッグを装着したのもこのクルマだ。
ワゴンのエンジンは4気筒の直列型式のみでスタートしたが、後にV6に換装される。直4よりも全長の短いV6のほうが、衝突したときのクラッシュストローク(つぶれしろ)が大きく取れるためだ。ちなみに排気量は直4が2.3L、V6が2.4Lと3.2Lの2種類、V8が4.3Lだ。
駆動方式はFRだが、4マチックと呼ばれるグレードのみフルタイム4WDを設定。リアサスはマルチリンク式だ。車高調整機能が採用されており、荷物を大量に積んだ際の尻下がりを補正してくれる。 |
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←1999年10月以降の後期モデルでは、前後サイドバッグに加え、ウインドウ全体とセンターピラーを覆うように展開するウインドウバッグを標準化 |
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メルセデス・ベンツ
Eクラス ステーションワゴンの インテリア&エクステリア
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美しいシルエットと実直な印象のインテリア |
メルセデス・ベンツの全モデルは、このW210系Eクラスを皮切りにガラリとイメージチェンジを図った。楕円4灯式のヘッドランプを採用し、小ぶりになったラジエターグリルを軽く傾斜させることで、従来のメルセデス・ベンツ車が持っていた威圧感あふれるイメージから柔らかいイメージを作ることに成功したのである。サイドも比較的のっぺりしており、メルセデス・ベンツらしい重厚感というより、伸びやかな優美さがある。リア回りでは、窓ガラスが大きいことが特徴的だ。これはデザインというより、後方視界を確保する目的だろう。
一方、インパネは相変わらず必要なメーターとスイッチを整然と並べてそれを直線で囲んだだけの武骨なデザインだが、使い勝手の良さも相変わらず。前期型のラゲージには、床下に格納できるサードシートが付いている。しかしゴルフバッグが横向きに積めないラゲージ幅の狭さは、日本では不評だった。 |
ラゲージのフロアからワンタッチで引き起こせるサードシートは、2人掛けのベンチタイプ。7人乗りが可能な前期モデルのみに、標準で装備される機能である→ |
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