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フィアット バルケッタ のメカニズム |
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1.8Lエンジンの5MTのみを用意 |
バルケッタに搭載されているエンジンは、1.8Lの直列4気筒DOHC4バルブである。最高出力は130ps仕様で、スポーツカーを名乗るには控えめな数値と言えるだろう。ボア×ストロークは82×82.7mmとロングストローク型で、トルク特性も低中速型となっており、16.7kg-mの最大トルクを4300rpmで発生する。
サスペンションには、フロントがストラット式、リアがトレーリングアーム式を採用。ダブルウィッシュボーンやマルチリンクといった複雑なメカニズムは採用されていないが、小さくて軽いバルケッタには十分な走行性能を与えている。
ホイールベースは2275mmと、今日の軽自動車の水準より10mm近く短いため、旋回性は抜群だ。
トランスミッションは5MTのみのため、AT免許の人は諦めるしかないが、操作フィールは節度感があって好感がもてる。 |
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←ドアに埋め込まれるように収まったドアレバーは、ボタンを押すと出てくる方式。1950年代のスポーツカーに見られたもので、マニア心をくすぐる装備のひとつである |
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フィアット バルケッタ のインテリア&エクステリア |
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伝統的なスポーツカーを意識した内外装デザイン |
エクステリアは、アルファ156なども手がけたワルター・デ・シルバ氏の手によるもので、クラシカルな雰囲気の中にも、モダンなデザインがうまく取り入れられている。全体のフォルムは、まさに小型のボートだ。
エアダムスポイラーが一体となった大きなフロントバンパーや、ナンバープレート下のスリットのデザインは、いかにもイタリア車といったイメージ。ボディサイドに柔らかなうねりのあるキャラクターラインを入れるのはスポーツカーデザインの常套手段だが、フェンダーフレアのないサイドパネルにアクセントを与えている。
インパネは「いかにもスポーツカー」だが、メーターパネル中央にあるタコメーターはスピードメーターより小さく、これを主役にして走るキャラクターではないことを主張している。モデルによっては内装色が赤系で派手なものもあるが、むしろイタリア車らしくて好ましい。 |
計器類やエアベント以外は、ほぼ楕円や曲線で構成されている。ロック付きのグローブボックスは、フタを開ければカップホルダーとしても使用することが可能→ |
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