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Gクラスは本格オフローダーらしく、ハシゴ形フレームの上にキャビンを載せる、頑丈なボディ構造を採用している。サスペンションは、大きなホイールトラベルが確保できるコイルリジッド式を前後に導入しているのが特徴だ。
4WDシステムは、機械式センターデフをもつフルタイム方式(初期はパートタイム方式)。本格的なオフロード走行に備えて副変速機(スポーツサイクルのフロントギアに相当するもの)を備える。センターデフのロックはもちろん、前後デフのロックも可能で、考えうる最強のトラクション性能を発揮するが、標準タイヤはオンロード向きを装着する。
エンジンは当初2.3L直4と3L直5ディーゼルのみ。どちらも耐久性の高さが魅力だ。その後3Lや3.2Lの直6へと移り変わり、実用性が高まった。さらに1997年には3.2L直6が現行の3.2L
V6へとバトンタッチした。1993年から追加された5L V8は実にトルクフルだ。 |
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←デフロックなどスイッチ類が多いが、とても機能的に配置されている。2001年以降は大幅変更を受けた |
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直線と平面で構成されたエクステリアは武骨で、いかにも「軍用車」といったイメージ。フロント、リア、そしてサイドの窓ガラスはすべて平面だ。
265サイズの太いタイヤを収めるために、オーバーフェンダーが装着されており、全幅は1810mmに達する。
バックドアは左ヒンジの横開き。左右いっぱいに作ってないので、開口部はあまり大きくない。5ドアのサードシートには、このバックドアから乗降する。サードシートは電車のように向かい合って座る方式で、頭上スペースも大人には狭く、短距離移動用と考えたほうが良い。
2001年のマイナーチェンジでインパネが一新され、内装の武骨なイメージは和らいだ。
前席はセンターコンソールの幅が広く、極端にドア寄りに座らされるため、車幅から想像するよりも窮屈。シート高が高く、どの席でも背筋を伸ばして座るようなポジションになる。 |
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←インパネの中央という一等地に置かれたデフロックのスイッチ。手を伸ばせばすぐに届くところに配置 |
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