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1.8Lと2Lの直4と2.5LのV6エンジンからスタートしたベクトラだが、その後、2Lは2.2Lに、2.5Lは2.6Lへとそれぞれ排気量アップし、また1.8Lには改良が加わっている。
2.6L以外はロングストローク型で、低回転から力強いトルクを発生する。2.6LもV6の中ではかなりストロークの長い設計で、排気量が大きいこともあり、車重1.4tのベクトラを豪快に加速する。
日本仕様のトランスミッションは、全車4AT。オーソドックスタイプのものを採用している。
サスペンションはフロントがストラットで、リアがマルチリンクという構成の4輪独立懸架が採用されている。
ボディは独自の安全思想で設計されており、前面衝突時、ペダル類が室内に押し込まれて足を損傷しないようにペダルごと脱落するフットプロテクションシステムを採用している。
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←年式やグレードによって様々なエンジンが搭載されている。エンジンにこだわりクルマ探しをするのもいい |
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さりげなくスマートで上品なのが、ベクトラのエクステリアデザイン。クルマに興味のない人には、それが輸入車とは気づかないだろう。しかしよく見ると、詳細な部分にはオペルならではのデザインが施されている。
空気抵抗低減にこだわり続けるオペルらしく、ボディやキャビンの前後は強く絞り込まれ、空気を滑らかに後ろに流すデザイン。空気抵抗係数CDは、現在でもトップレベルの0.28だ。特徴的なのはサイドミラー回り。ボンネット上からスポイラー状のパーツが取り付けられており、空気抵抗と風切り音の低減に役立っている。
インテリアデザインもシンプルで落ち着きがある。ダッシュボードは素っ気ないほどシンプルだが、メーターパネル内のインフォメーションディスプレイは独特のものだ。リアシートは背もたれが前に倒せ、トランクスルーになる。トランクの広さも美点だ。
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↑機能的に配置されたスイッチ類。マルチインフォメーションディスプレイはメーターの横に配置されている |
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↑室内が広く見えるよう、フロントシートの幅が先代より若干狭められている。またリアの膝元は拡大された
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