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7シリーズに搭載されるエンジンは、V型8気筒とV型12気筒。どちらのエンジンも機械的なバランスに優れるため、高級車に定番の形式となっている。排気量は、V8が3.5Lと4.4Lの2種類、V12は5.4Lとなっている。V8には可変バルブタイミング機構のVANOSが採用され、低回転から高回転まで、フラットなトルクを発生する。
トランスミッションは5ATで、1996年以降はマニュアル感覚の変速もできる「ステップトロニック」を採用している。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーンで、リアは「インテグラルアーム」と名づけられたマルチリンク式。伝統のセミトレーリングリンク式をベースに、ダブルウィッシュボーンの要素を加えたもので、駆動輪となる後輪を路面へ確実に押さえつける。またスタビリティコントロール装置や電子制御ダンパーなど、走行性能向上のための最新メカニズムも満載だ。
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←最上級モデルながらしっかり走りが楽しめる。エンジンや足回りを始め、最新メカニズムも採用している |
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ロングノーズ&ショートデッキの伸びやかなプロポーションが、エレガントでスポーティな印象を際立たせている7シリーズ。現行モデルがかたまり感のある力強さを演出しているのに対し、エレガントさでは旧型のほうが秀でているといえるだろう。フロントマスクにはトレードマークのキドニー(腎臓)グリルが大きくあしらわれており、ひと目でBMWの最高峰モデルだということがわかる。ラジエターグリルやヘッドランプは薄目の横長で、厚みをもたせて威圧感を出していたメルセデスの旧型Sクラスとは対照的だ。
インパネは囲まれ感があるスポーティなもので、最高級シリーズとはいえ、走りを重視するBMWらしいデザイン。ステアリングホイールには、オーディオやオートクルーズのスイッチを装備するマルチファンクションステアリングを採用。ハンドルから手を放すことなく、快適装備が操作できる。
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↑ドライビングを楽しむために設計されたインパネ。扱いやすさを追求しながらも、ゴージャス感を演出 |
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↑BMWらしく7シリーズの主役もドライバーだ。シートは大柄だが、座り込むと適度なホールド感がある |
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