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BMW 7シリーズ(E38型) 1994~2001年
BMW E38型7シリーズ
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モデル概要
コンセプト&ヒストリー
7シリーズ フロント
7シリーズ リア
BMWのフラッグシップモデル 品格と走りの楽しさを両立
 ドイツ製高級車として、メルセデス・ベンツと双璧をなすのがBMW。そのトップエンドに位置するのが7シリーズである。全長約5mのラージサイズセダンで、最上級モデルの750系には、最高級車の証として5.4LのV型12気筒エンジンが搭載されている。フラッグシップモデルらしく、ボディを40mmほどストレッチしたリムジンを用意する一方で、サスペンションを中心にチューンナップを施した「Mスポーツ」を設定するなど、いかにも走りにこだわるBMWらしい部分もある。
 2001年10月に登場した現行の7シリーズは革新的すぎて、ある意味、取っつきにくくなってしまった感があるが、旧モデルとなるE38型7シリーズは、操作系も一般的で、何よりBMWらしいデザインを楽しめる。もちろん旧型とは言え、その性能と品質はBMWの最高峰として現在でも魅力的。国産の高級セダンを新車で買う予算があるならば、十分に手の届く中古車が存在する。
特徴~メカニズム・インテリア&エクステリア
トップグレードにはV型12気筒エンジン搭載
 7シリーズに搭載されるエンジンは、V型8気筒とV型12気筒。どちらのエンジンも機械的なバランスに優れるため、高級車に定番の形式となっている。排気量は、V8が3.5Lと4.4Lの2種類、V12は5.4Lとなっている。V8には可変バルブタイミング機構のVANOSが採用され、低回転から高回転まで、フラットなトルクを発生する。
 トランスミッションは5ATで、1996年以降はマニュアル感覚の変速もできる「ステップトロニック」を採用している。
 サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーンで、リアは「インテグラルアーム」と名づけられたマルチリンク式。伝統のセミトレーリングリンク式をベースに、ダブルウィッシュボーンの要素を加えたもので、駆動輪となる後輪を路面へ確実に押さえつける。またスタビリティコントロール装置や電子制御ダンパーなど、走行性能向上のための最新メカニズムも満載だ。
735i
←最上級モデルながらしっかり走りが楽しめる。エンジンや足回りを始め、最新メカニズムも採用している
エレガントでスポーティスタイリングの良さも魅力
 ロングノーズ&ショートデッキの伸びやかなプロポーションが、エレガントでスポーティな印象を際立たせている7シリーズ。現行モデルがかたまり感のある力強さを演出しているのに対し、エレガントさでは旧型のほうが秀でているといえるだろう。フロントマスクにはトレードマークのキドニー(腎臓)グリルが大きくあしらわれており、ひと目でBMWの最高峰モデルだということがわかる。ラジエターグリルやヘッドランプは薄目の横長で、厚みをもたせて威圧感を出していたメルセデスの旧型Sクラスとは対照的だ。
 インパネは囲まれ感があるスポーティなもので、最高級シリーズとはいえ、走りを重視するBMWらしいデザイン。ステアリングホイールには、オーディオやオートクルーズのスイッチを装備するマルチファンクションステアリングを採用。ハンドルから手を放すことなく、快適装備が操作できる。
7シリーズ インパネ 7シリーズ シート
↑ドライビングを楽しむために設計されたインパネ。扱いやすさを追求しながらも、ゴージャス感を演出 ↑BMWらしく7シリーズの主役もドライバーだ。シートは大柄だが、座り込むと適度なホールド感がある
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BMW 7シリーズ(E38型) 1994~2001年
(2003.12.11)

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