越川優選手に100の質問 Q21~Q40
08/19
Q21. 前回の取材時、「必ず北京に行く!」と約束していただきました。その約束を守っていただいてありがとうございます。
個人的なデキとしては自分自身に納得していない面もありますが、まずはチームとして本戦への出場権を勝ち取ったことにはホッとしましたね。Q22. でも、出場を決めた後の雑誌で「正直、五分五分かと思っていた」というインタビューも拝見しました(笑)。
それはそれで本音だったんでしょうかね(笑)。でも、「絶対に行く」「行かなくちゃならない」と思っていたのも本当です。Q23. それにしても世界最終予選以降、男子バレーの盛り上がりはすごいですね。
16年ぶりの出場というのが大きいんでしょうね。女子のほうは前回も同じような顔ぶれでオリンピックに行っていますが、男子のほうは前回と顔ぶれは全然違いますから。Q24. 約2名を除いて(笑)。
しかも、うち一人は監督ですからね(笑)。Q25. 壮行会やワールドリーグ、取材ラッシュなどで相当忙しくなったと伺いました。
忙しかったですねぇ…。5~7月の3カ月間の合計で家に1週間いなかったんじゃないですかね。Q26. 前回のアテネオリンピック最終予選では、直前合宿でメンバー漏れをして悔しい思いをされたと思います。
でも、あそこで悔しい思いをしたからこそ、今の僕があるのかもしれません。少なくとも自分ではそう思っています。Q27. 本当はメンバーに入りたかった?
もちろん入りたかったけど、いま振り返ってみると技術だけでなくメンタルも含めて、まだ早かったのかな、とも思いますね。Q28. 五輪へ向けての世界最終予選開幕前、調整自体はうまくいったと聞いていますが、開幕のイタリア戦でアクシデントが起きてしまいました。
違和感のあった肩痛は、開幕に合わせた調整ができたんですが、イタリア戦でブロックに飛んだ際、足を捻挫してしまって…。Q29. しかも、その後腹筋も傷めてしまうことに。オリンピック本戦前のコンディションは?
万全に持っていきます。正直に言うと、肩は職業病みたいなものですから、どうつき合っていくかという面もありますが、休息とトレーニングで調整できると思っています。Q30. ケガには強いほう?
そうですね。痛みには強いと思います。Q31. 超高速サーブやスパイクの源となるだけに、負担が常にかかるわけですからね。
遠心力で飛んでいきそうになる肩関節を筋肉で押さえているから、仕方がないんですよね。でも、サーブは自分の“売り”ですから。勝負所で自分にサーブが回ってくると、「やった!」と思いますし。Q32. サーブともう一つ、自分のプレーの売りを挙げるとすると?
対応力も含めた、攻撃時のスピードですね。190cmという身長は世界のスパイカーのレベルで見ると小さいほうですから、スピードがないと対抗できないという思いは常に持っていました。Q33. 期待されることへのプレッシャーは感じませんか?
プレー面ではないですね。むしろ逆に「いま、オレに上げてくれ!」と思ったところで、自分のところにボールが来ずに、しかも決まらないと「えーっ!?」という気持ちになることはあります。決まれば、いいんですけど。Q34. 初めて全日本に入ったときと現在では、代表に対する印象は変わりましたか?
最初に全日本に入ったのは、高3のときでしたからね。当時は、テレビで見たことがある人がいっぱいいるなというくらいの感じでした。Q35. 植田監督になってからは?
最初は正直「ここは小学校か軍隊か」と思うくらい、規律が厳しくて(笑)。それこそ練習開始時に「起立! 気をつけ! 礼!」とかから始まるんですよ。Q36. 植田監督になってからは、茶髪やひげも禁止されたそうですね。
その辺は、僕は変える必要もなかったから、気になりませんでしたけど、当初は「練習中に水を飲んではならない」とか、今思うと考えられない規律が結構ありましたね(笑)。Q37. 現在も規律は厳しいんですか?
現在では、当時に比べたらラクになりましたね。水は管理栄養士の方がチームスタッフに加わったときに「水を飲ませないなんてありえない!」と言っていただいて。今は、すごくいい環境ですよ。トレーニング、栄養面、去年だとメンタルのケアスタッフもチームに参加してくれたりもしましたね。Q38. そうしたスタッフィングは、植田監督が?
はい。ありがたかったですね。しかも監督も専門家のアドバイスには、柔軟に対応してくれたんです。だから、現場の環境は今すごく充実してきていると思います。Q39. 五輪本戦へ進むことが決まって、周囲で変わったことはありますか?
知り合いと取材が増えました(笑)。Q40. 越川選手は、今までも取材の対象として取り上げられることが多かったのでは?
バレーボール専門誌やスポーツ専門誌では、比較的取り上げていただいていましたが、今回は、朝の報道番組への生出演や、週刊誌や、女性誌、週刊マンガ誌まで、今までに体験したことがないほどの取材ラッシュでした。1984年生まれ。2003年Vリーグのサントリーサンバーズに入団。2004年Vリーグ新人賞を獲得し、バレーボール全日本代表にも選出。06/07シーズンにはVリーグMVPも獲得。2008年の北京五輪では負傷リタイアとなったが、手術も無事成功。エースの戦列復帰が待たれる
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