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1996年3月~
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1998年12月~
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2001年8月~
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2003年7月~
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先代スパイダーの生産中止から約3年後の1995年、2代目となる現行型スパイダーが本国イタリアで1995年に発表された。そして、翌年には日本にも上陸。このモデルは、同社のミドルクラスセダン155のプラットフォームを流用しており、スパイダーが伝統的に継承してきた後輪駆動から前輪駆動に変更されている。このスパイダーには「GTV」というクーペスタイルの兄弟車が設定されているが、ハードトップであることと、リアデザインがが若干異なること以外は、すべて共通だ。
日本導入時のモデルは、2L直4ツインスパーク16Vエンジンを搭載していた。これは155に採用されていたパワーユニットのリファイン版だ。ちなみに導入当初は、左ハンドル車のみの設定となっていた。
↑155のシャーシをベースとしているスパイダー。前輪駆動になったことで快適な居住性を実現している
↑ダックテールのGTVのテールデザインに対し、スパイダーはオープン時の美しさを強調する流線形を採用
↑インパネデザインは往年のスパイダー2000ヴェローチェを彷佛とさせる、美しくスポーティなものだ
↑ツインスパークエンジンはアルファロメオのお家芸とも言えるユニット。1気筒当たり2本のプラグをもつ
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日本でのデビューから3年、スパイダーは初の仕様変更を実施。外観では、フロントの盾形グリルの周囲へのメッキモール装着、サイドスカートとバンパーのボディ同色化といった変更が行われた。内装でも、メーター周囲、およびセンターコンソールにチタンカラーのフレームが装着され、その他細部にまで見直しが図られている。また、エンジンの出力向上(5ps、0.1kg-m増)や右ハンドル車の導入も同時に実施されている。
↑バンパーやサイドスカートのボディ同色化、フロントグリル周囲のメッキモールディングが施されている
↑インパネにチタンカラーのプレートなどが採用され、ラグジュアリィ感もスポーティさも一層向上した
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市場での商品力アップを狙うために、約3年にわたって搭載されてきた2L直4エンジンに代わり、新たに3L V6エンジンが採用された。このユニットはGTVに搭載されていたものと同じ。同時に、組み合わされるミッションも5速MTから6速MTへと進化した。さらに、GTVや156にすでに採用されていた、電子制御式スロットルコントロールシステムも導入。これによってスムーズな加速、減速を可能にしている。
↑レスポンス、静粛性に優れ、パワフルなV6エンジンに変更。排ガスの低有害物質化も向上している
↑エンジンに変更に伴い、ミッションも6速MTを採用。パワーバンドを有効的に使えるようになった
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現行型スパイダーも本国デビューから7年が経過し、さすがに古さが隠せなくなった。それもあり、今年6月に大々的なマイナーチェンジを敢行している。
まずエクステリアは、ピニンファリーナ・デザインセンターによるデザインワークで変更。147に似た大きく縦長の盾形グリルに変え、アルファロメオ車統一のデザインアイデンティティをもたせている。さらに14本スポークタイプの17インチアルミホイールを装着し、これまで以上に低重心な安定感のあるボディデザインに仕上げている。
エンジンも、3Lから3.2L V6に換装。このユニットは240ps、29.4kg-mという出力を誇り、これによりライバルオープンカーに開けられていた溝を一気に埋めることに成功した。 併せて、シート着座位置の変更や新意匠のオーディオ採用など、細かいところまで念入りな見直しを実施している。
↑フェイスリフトによって大きくイメージが変わった。147や最新の156とイメージの統一に成功している
↑ハイパワーを実現した3.2L V6・24バルブエンジンの搭載で、さらに走りの楽しさを実感できるようになった
↑内装デザインは変更前と同じだが、スイッチの形状やオーディオのカラーの変更でより洗練された
↑内装のMOMO製レザートリムは、3色が設定されている。写真のパックホワイトは追加設定されたものだ
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