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ジャガー Sタイプ 1999年~
モデル変遷
1999年5月~ | 2000年10月~ | 2002年6月~ | 
1999年5月:2タイプのエンジン、3グレードで登場
↑前期モデルはフロントグリル上部にエンブレムが付く。後期モデルは、グリル内に移動
↑フラッグシップモデルに搭載されていた4L V8エンジン。自然吸気ながら285psを発生
↑センタークラスターの形状は、従来のジャガーのデザインというよりもリンカーンに似る
 Sタイプは1999年5月20日に発表、同年6月7日より発売が開始されている。搭載するエンジンは3L V6と4L V8の2機種が用意され、どちらにも5速オートマチックトランスミッションが組み合わされていた。
 グレードはV8エンジンを搭載したフラッグシップモデルの4.0 V8、V6エンジンを搭載した3.0 V6、そしてその装備を充実させた3.0 V6SEの3つとなっていた。4.0 V8と3.0 V6SEの装備内容はレザーシート、フロントシートヒーター、フォグランプ、ウッド/レザーのコンビタイプのステアリングホイールなどほぼ同じだったが、4.0 V8のみバックソナーをはじめ、雨滴感知式ワイパー、カーナビゲーション、自動防眩ルームミラー、電動リアサンブラインド、CDチェンジャー、専用デザインの17インチアルミホイールなども標準装備していた。
 それに対して、スタンダードグレードにあたる3.0 V6の装備内容は、ベロア地のシートやレザーステアリングホイールなどにとどまる。しかし、オートエアコンやアルミホイールなども標準装備しており、そこにはチープなイメージはなく、ミドルクラスサルーンとして十分な装備が施されていた。
 
←3.0 V6のみファブリックトリム、それ以外は本革を採用。また、全車リアルウッドパネルを装備しているのも特徴だ
 
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2000年10月:スポーティグレードを追加設定
 Sタイプのデビューから1年5ヵ月後、スポーティグレードの3.0スポーツを追加している。
 ベースになったのは3.0 V6SE。そこに全グレードにオプション設定されていたアダプティブダンピングシステムCATS(コンピュータ・アクティブ・テクノロジー・サスペンション)を採用。このシステムは、ダンパーの減衰力を電子制御することでロール剛性を高め、コーナリングでの不安定な挙動を消し去り、スポーティなドライビングを可能にするものだった。
 また、3.0 V6SEにはそれまでオプション設定だった、クルマの挙動を常に安定状態に導いてくれるDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)を新たに標準装備。さらに専用デザインとなる18インチホイール、スポーツシートも装備され、スポーティモデルとして他のモデルと一線を画していた。
←サスペンションの強化やハンドリング性能を向上。コンピュータでダンパー減衰力制御する
↑3.0スポーツでは、サイドのプロテクトモールが取り外されており、サイドビューもすっきり ↑BBS製のアルミホイールを標準装備。タイヤはピレリPゼロ、245/40ZR18だ ↑シートはコノリレザーのスポーツタイプを採用。そのほか、6連奏CDチェンジャーも標準装備
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2002年6月:マイナーチェンジが行われる
 インパネ変更、エンジンラインナップの追加など大規模な改良が行われた。まず、インパネはセンタークラスターとコンソールにデザイン的まとまり感を出し、それまでのジャガーがもっていたテイストを復活させた。そこにDVDナビ、フラップ式のエレクトロニックパーキングブレーキなどの先進機能を加えた。
 次にパワートレイン。4L V8エンジンは排気量をアップして4.2Lとなり、新たにエントリーモデル用として2.5L V6エンジンが追加された。さらにスポーティモデル「R」の心臓部として最高出力406psを発生するスーパーチャージド4.2L V8エンジンも加わっている。同時にトランスミッションが全車6速オートマチックに変更された。そのほかにも、電動調整式フットペダル、CATS(電子制御アクティブサスペンション)などの新しい機構も採用された。 
←R専用のエクステリアは、グリル、アルミホイール、フロントスポイラー、リアスポイラーなど
↑ATレバーの後ろに配されたエレクトロニックパーキングブレーキ。キーを抜くだけでロック ↑インパネはジャガーテイストを強調。7インチワイド画面はタッチスクリーンタイプを採用している
←Rに搭載されるのは4.2Lスーパーチャージャーを組み合わせたもの。意外にもマイルドな特性となっている
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