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メルセデス・ベンツ Cクラス / 1993~2001年
モデル変遷
1993年10月~ | 1994年5月~ | 1994年7月~ | 1995年11月~ |
1996年10月~ | 1996年11月~ | 1997年8月~ | 1998年8月~ |
1999年10月~ |
1993年10月:「価格を上回る価値」でデビュー
 190Eの、実質的な後継車としてCクラスが登場した。190Eよりも全長を45mm拡大して、リアシートの居住性を格段に向上。同時に、安全性も改善した。1994年モデルのラインナップは、新開発の2.2L直4エンジンを搭載したC220をはじめ、2.8L直6のC280、そのスポーティ仕様であるC280スポーツライン、そして2.5L直5ディーゼルのC250ディーゼルの4グレードであった。
↑2.2L以外にも、優れたシャーシのアドバンテージを生かした2.8Lという中排気量車も設定 ↑スポーティなC280スポーツラインのインパネ
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1994年5月:2L直4モデルをグレードに追加
 自動車税が安いことなどから日本では人気が高い2LモデルがCクラスにも追加された。他グレード同様に、搭載されているエンジンはDOHCであり、独自の4バルブを採用していた。190Eの2Lエンジンと比べると、最高出力で約17%、最大トルクで約9%の増大を実現している。ラインナップはベーシックなC200と、ウッドパネルや本革シートなどを装備した豪華モデルC200エレガンスの2グレードがあった。
↑Cクラスの真打ちとも言える2L直4搭載車C200が登場。Cクラス人気に一気に火がついた ↑ベーシックグレードらしく標準装備品を厳選
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1994年7月:左ハンドル2L車の導入を開始
 幅広いニーズに応えるべく、C200とC200エレガンスに左ハンドル車も追加。これによって、ガソリン車全グレードで左右双方のハンドル選択が可能になった。これと同時に、オプションとして分割可倒式リアシートが設定された。
↑スキーバックも装着されていた分割可倒式リアシートがオプション設定されているのも注目ポイント ↑チャイルドシートが内蔵されるリアシートも、この時期オプション設定になっているのも面白いところ
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1995年11月:初の仕様変更と価格の見直し
←外観上では、フロントガラスのバンドフィルターの色がグリーンからグレーになっている
 デビューから約2年でCクラス初の小変更を実施。その内容は全車にハイマウントストップランプを標準装備、シートファブリックの見直し、メータークラスターとエアコン操作部のデザイン変更、そして赤外線リモートコントロールロックの採用などというもの。また従来はオプションだったメタリックボディペイントが、この1996年モデルからカタログカラーになった。
 C200でも細かい変更を実施。タイヤサイズの変更、センターコンソールへのゼブラウッドパネルの採用、そして外気温計およびフロントセンターアームレストの装着が行われている。そして何よりもシリーズ全体で価格が見直され、C200はついに400万円を切った。
↑インテリアは樹脂パーツだけだったC200にもウッドパネルを装備。高級感を演出した
↑後続車からの視認性を大幅に向上させるハイマウントストップランプを全車に標準装備
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1996年10月:C230の導入と電子制御ATの採用
 C220は2.3L直4エンジンを搭載したC230に変更。また全車に、エンジンと相互制御が可能な電子制御5速ATを新たに採用した。
←E230に搭載する2.3L直4エンジンを新採用。トルクが増え実用域での扱いやすさも向上
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1996年11月:Cクラス初のワゴンモデルが登場
 個人ニーズの多様化に合わせて、クラス初のステーションワゴンモデル、C230ワゴンを発売した。ウッドパネルやアルミホイールも標準装備している。
↑高い積載能力だけでなく、流麗なフォルムが人気のワゴン。装備はC230セダンと同等だ
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1997年8月:外装の変更とV6エンジンの導入
 1998年モデルで大幅な仕様変更を行い、ここから後期モデルとなる。フロントグリルやボディ同色のサイドシル、スモークタイプのテールランプなど、外装に手を加え、新しさを強調。内装もドアやファブリックの生地のデザイン変更をするなど、より高級感を演出した。このマイナーチェンジの目玉は、2.4Lと2.8Lの新開発V6エンジンを採用したことだ。優れた動力性能と環境適性、そして安全性を実現している。
←ヘッドライトが奥に下がったように見えることから、「ネコ目」と呼ばれる1998年以降の後期モデル
↑低排出ガス化と出力特性向上を実現した新開発のV型エンジンは2.4Lと2.8Lの2タイプを用意 ↑このマイナーチェンジで運転席&助手席サイドエアバッグが全車に標準装備されている
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1998年8月:ユーザーの待望の2Lワゴンが登場
↑エポックメイキングな価格で登場したC200ワゴンだが、動力性能の物足りなさもあった
 2L直4エンジンと電子制御5速ATを採用した、C200ワゴンが400万円で登場。コンパクトなボディながら、最大1510Lの荷室容量を確保していた。
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1999年10月:安全性の向上と新ATの導入を実施
 MTのように任意の変速が可能なティップシフトをAT車に採用。また安定した走行姿勢を維持するESPも導入された。
←Dレンジにセットしたレバーを左右に動かすことで変速ができるティップシフトを採用した
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