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メルセデスベンツ Eクラス(W124) / 1986~96年
モデル変遷
1986年10月~ | 1986年12月~ | 1987年9月~ | 1989年10月~ |
1990年2月~ | 1991年12月~ | 1992年2月~ | 1993年9月~ |
1986年10月:ミディアムクラスのW124型が登場
 デビュー当初のラインナップは230Eと300Eの2台のセダンだった。230Eは2.3Lの直4エンジンを、300Eは3Lの直6エンジンを搭載。この2台にやや遅れて、300Dターボディーゼルが追加された。
↑本国では2Lモデルも設定されていたが、日本仕様の最小排気量車は2.3Lの230Eとなる
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1986年12月:230TEがラインナップに追加
↑230TEのリアサスペンションにはハイドロ式のセルフレベリング機構も備わっている
 ステーションワゴンの230TEがラインナップに加わった。ラゲージスペースを広くするためにセダンよりもオーバーハングを延ばしており、全長が4765mmと25mmほど長くなっている。リアサスにはセルフレベリング機構も備えている。
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1987年9月:2ドアクーペが日本に上陸
 7月にジュネーブショーで発表された2ドアクーペが、ドイツ本国とほぼ同時に日本でも発売された。ABSを標準装着するなど装備が充実しており、同じエンジンを積む300Eの新車価格760万円に対して945万円と高価だった。全長は4655mmでセダンよりやや短い。
↑2ドアクーペの300CEはよりラグジュアリィな位置づけだった。左ハンドルのみの設定
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1989年10月:1990年モデルで内外装を改良
↑4Maticは各輪のセンサーからの情報をもとに駆動配分を0対100から35対65まで制御
 1990年モデルを発表。外装の材質、仕様を見直して質感をアップさせた。内装ではシートの座り心地が良くなるよう改良、外装ではボディカラーにコーディネイトしたサイドプロテクトパネルを装着するようになった。またフルタイム4WDの300E-4Maticやそのステーションワゴン版も登場した。
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1990年2月:最高出力225psの300E-24が登場
 225psを発生する3L直6DOHC24バルブエンジンを積んだ300E-24が、1990年モデルのラインナップに加わった。ボディ同色サイドミラー、ドアハンドルそしてウインドウやバンパーモールなどにはクロームメッキを採用し高級感を演出。インパネやドア内張りは高級ウッドパネルで飾られた、豪華に仕立てられたモデルだった。
↑300Eの直6エンジンをDOHC24バルブ化して225ps仕様に。ブレーキも強化された
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1991年12月:フラッグシップの500Eを発売
 1992年モデルから全モデルに運転席用エアバッグシステムが標準装備になった。また、助手席エアバッグについてもオプションで選べるようにしている。さらに、同年12月にはW124型のフラッグシップともいうべき500Eが投入された。最高出力330ps、最大トルク50.0kg-mというモンスター級の5L V8エンジンを搭載するもので、開発はポルシェと共同で行われ、組み立てもポルシェ社が担当した。全幅は1795mmと他に比べてやや幅広となる。
←ポルシェとの共同開発で生まれた500E。V8エンジン搭載のためボディ前部を新たに設計し直している
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1992年2月:全車に新開発のエンジンを搭載
 500Eの技術を生かした4.2L V8エンジンを積む400Eがラインナップに追加された。パワフルかつラグジュアリィなグレードであり、V8搭載のためにフロアトンネルなど基本骨格にも手が加えられている。500Eとは違いフェンダーの膨らみはないので、エクステリアの印象は300Eなどと同じだ。さらにこの年の12月には、4Maticを除く全ガソリンエンジン車が新世代の4バルブエンジンに変更された。230Eや300Eなどが廃止され、代わって220Eや280E、そして320Eなどが登場してラインナップがほぼ一新された。また2ドアクーペをベースにしたカブリオレが追加されている。
↑新搭載のDOHCエンジンの中でも最小排気量となる直4モデルがE220である。最もベーシックなモデルだ ↑320CEをベースにしたカブリオレが登場。転倒時に瞬時に自動起立するロールバーを備えている
↑220TEはステーションワゴンの中ではスタンダードな位置づけ。サードシートを持ち7名乗車が可能だ ↑320TEは320Eと同じくDOHC24バルブの3.2Lエンジンを搭載するステーションワゴンである
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1993年9月:後期モデルがEクラスとして登場
 これまでミディアムクラスと呼ばれていたW124型だが、Eクラスと名称が改められた。これに伴って、グレードの表記が従来の220EからE220へと変更された。シャーシやエンジンに大きな変更はないが、ウインカーレンズがホワイトタイプになったり、ボンネットが新しくなるなどフェイスリフトが実施されている。バンパーもボディ同色になっているので、エクステリアが洗練された印象だ。また1991年の運転席エアバッグの標準装着に引き続き、従来はオプションだった助手席エアバッグが全車標準装備になっている。
↑E500は燃費向上を目的に、最高出力が従来の330psから325psへと変更されることになった ↑260Eに搭載されるエンジンの拡大版となる、2.8Lエンジンを積むE280が新たに登場している
↑デビュー以来、ほとんどスペック的には変更なかった300ターボディーゼルも継続販売された ↑E320クーペにはマイクロエアフィルターや電動テレスコピック機構を標準装備しているのが特徴だ
↑E320ステーションワゴンには、インテリアにウォールナット製ウッドパネルを採用し、高級感を演出した ↑E280ステーションワゴンには本革巻きステアリングホイールやシフトノブなどを装備している
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