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M.ベンツ Eクラス(W210) / 1995~2002年
モデル変遷
1995年10月~ | 1996年11月~ | 1997年8月~ | 1998年8月~ |
1999年10月~ | 2000年8月~ | 2001年4月~ |
1995年10月:2エンジン、3グレードで登場
 ラインナップは2.3L直4エンジンのE230と、3.2L直6エンジンのE320とE320アバンギャルド。スタンダードな位置づけのE230が4速ATで右ハンドルしか選べなかったのに対して、他のグレードは5速ATが組み合わされ左ハンドルも選べた。アバンギャルドのグリルやアルミホイールは専用デザインだが、最大の特徴は本革の内装だ。また、半年後には4.2L V8エンジンを積んだE400アバンギャルドも追加された。
↑アバンギャルドは専用グリルやアルミホイールを採用。スポーティな味付けの専用サスも設定した ↑アバンギャルドのウッドパネルには標準モデルと異なるパーズアイメープルウッドが採用されている
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1996年11月:E230をベースのワゴンを追加
←燃料タンク容量をセダンの65Lに対して70Lに拡大。長距離走行にも配慮している
 1996年8月にE230が5速AT化されたのに続き、11月にはステーションワゴンが追加された。ベースになったのはE230だ。装備や仕様の面ではセダンに準じていたが、広い荷室を有効に使えるよう、格納式のサードシートやボディを水平に保つセルフレベライザーを採用していた。
↑分割可倒式シートにより最大1975Lもの容量を確保。床下にはサードシートを格納する
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1997年8月:V型エンジンの中期モデルへと移行
←フロント35%、リア65%の4MATICの4輪駆動配分とESPで走行安定性を一層高めた
 デビュー当初のエンジンは旧々型Eクラス(W124)から受け継いだものだったが、この変更から直列エンジンはすべて廃止。新しいV型エンジンへと様変わりした。ちなみに現行Eクラス(W211)も基本的にこれと同じエンジンを積んでいる。ラインナップは2.4LのE240から、3.2LのE320とE320アバンギャルド、そしてフラッグシップとなるE430アバンギャルドを揃えていた。ステーションワゴンもE240とE320ベースが用意され、選択肢が増えている。さらにE320とそのステーションワゴンには、フルタイム4WDシステムを搭載する4MATICが設定された。またこの4MATIC仕様とE430は他グレードに先行して、コーナリング時の姿勢を安定させるESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)を採用した。
↑全車キセノンヘッドライトを採用。セダンにはリモートトランクリリースも装着されている
↑E320シリーズには4MATICとフルタイム4WDを組み合わせた仕様も新たに設定されている
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1998年8月:ウインドウバッグ追加で安全性向上
↑サイドバッグをリアシートにも追加。ウインドウバッグと合わせて安全性を向上
 従来から運転席&助手席エアバッグ、そしてサイドバッグが装着されていたが、新たにウインドウバッグなどを全車に標準採用した。またE430ステーションワゴンに新たにアバンギャルドを追加設定している。
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1999年10月:フェイスリフトを含む大幅変更
 内外装のリファインが実施され、これ以降後期モデルと呼ばれるようになる。外観は空力特性をアップさせるためにフロントノーズを低く、そしてフロント、リアともにバンパー形状を見直した。また、リアコンビネーションランプのデザインを変更したのに加え、ウインカー内蔵式のドアミラーを採用。さらにアルミホイールはアバンギャルドが5本スポークの、その他のグレードは11ホールの新しいデザインになった。
 内装も見直され、ダッシュボードやドア内側の材質を変更することで、より高級感が高められた。また機能面では、マニュアル感覚でシフトチェンジできるティップシフト機能が5速ATに追加されたほか、一部グレードに採用されていたESPが全グレードに標準装備された。加えて、この変更からステーションワゴンのサードシートがオプションに変更されている。
↑ドアのインナーパネルも変更。ドアハンドルの位置を従来より後方に移している ↑ティップシフトはドライブの位置からノブを左右に動かしギアチェンジができる仕組みだ ↑従来のサイドマーカーランプを廃止して、ウインカーをサイドミラーに内蔵したのも特徴
←前後パンパーなどの形状を見直し、より優れた空力特性と洗練された外観を獲得している後期モデル
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2000年8月:E240の排気量を2.4Lから2.6Lへ
 E240とE240ステーションワゴンのエンジンを改良。排気量が2.4Lから2.6Lへ拡大された。最高出力は170psのままだが、最大トルクが22.9kg-mから24.5kg-mにアップした。また、キーが小型化されている。
↑キーレスエントリー機能を備えるエレクトロニックキーが小型化されている(右側)
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2001年4月:AMGルックのスポーツラインを新設
↑フロントスポイラーのほか、サイド&リアスカート、専用ホールなどを装着している
 AMG専用エクステリアパーツやアルミホイールなどを採用した「スポーツライン」が新たに設定された。純正ドレスアップカーとも呼べるグレードだ。スポーツラインには、E320スポーツラインとE430スポーツラインがあった。
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